ゴルフクラブの重量差

2017年12月20日

かれこれ10年ほど前、ゴルフクラブのカスタム工房で働いていたときの経験で、ゴルフクラブをスイングや体力に合わせるということを学んだ。
ゴルフ理論は今後も変わっていくが、これはこれで一つの解だと思うので、少しずつ記録していこうと思う。

まずはゴルフクラブの重量差。
アイアンの場合は、基本的に『0.5インチで7g前後の差』(短くなるほど重くなる)
ウッドの場合は、『0.5インチで5g前後の差』でいい。
女性や体力の少ない男性の場合は全体的に『0.5インチで5g前後の差』でもいいかもしれない。

一般的な例としては…
ドライバーヘッド(200g)
グリップ(50g)
シャフト(60g)
接着剤やグリップテープなどの部材(5g)
の合計で、ドライバーの総重量が315gとなる。※市販されている60g台のシャフトが入ったアスリート系ドライバーはだいたいこれくらいの重量のはず

このドライバーが45インチだった場合、3Wは大体43インチなので、2インチ差ある。5g×4=20gとなるので、重量は335gくらいが適当ということ。
ちなみにこの重量差は、ほぼヘッドの重さの違いなのだが、メーカーの違いやモデルの違いで、誤差がある。

また、ドライバーと5番アイアンの重量差は、90g前後(80g〜100gの間)が適正となる。※市販されているN.S.Pro 950GHのシャフトが入ったアイアンは、5番アイアンでおよそ405g〜410gに仕上がっている

なので、例えばあなたがXXIOなどの軽いドライバー(50g台の軽量シャフト)を使っていて、アイアンのシャフトはダイナミックゴールド(120g台の重量シャフト)を使っているようであれば、以下の現象が起こると想定される。

  1. ドライバーが調子のいい日はアイアンが調子悪い(またはその逆)
  2. ドライバーはそこそこ飛ぶのにアイアンは飛ばない
  3. ロング〜ミドルアイアンが打てない
  4. ドライバーの球筋が安定しない(右にも左にも行く)

これはいくら練習しても治らないので、素直にクラブを買い換えるか、リシャフトしたほうがいい。ちなみにどちらに寄せるか(重くするか、軽くするか)は体力的に振り切れるものを選ぶべき。重いものを無理して振っても18ホール保たないし、軽いものを振り回しても球がバラけるだけなので、見極めが大事。

自分は今、ドライバーと3Wが70g台のカーボンシャフト、5Wは80g台のカーボンシャフト、UTが80g台のスチールシャフト、4I〜PWが120g弱、AWとSWが120g台のシャフトになっているが、そろそろ全体的に10gくらい軽くしたいと思っている。

昔使っていたN.S.Pro 1050GHが非常に良いフィーリングだったので、アイアンのシャフトは決まっているが、ドライバーのシャフトでフィーリングの合うものが見つかるかどうか…